Photography by THINGMEDIA.Inc
Interviewed on June 2019
人気サイト「ノマド的節約術」は27人の編集・ライターが在籍し、記事数5,800以上。
今後は、ゲストハウスやコワーキングスペースのような「場づくり」にも注力していきたいそうです。
使った後の効果
時間を「節約」するために文賢を導入した。
- Akaki
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というわけで、今回は『ノマド的節約術』を運営されている松本さんにインタビューさせていただきます。
『ノマド的節約術』は、節約のノウハウをはじめとしたお金に関する記事を5,800以上も公開されているWebサイトですが、そもそもどうして立ち上げられたのでしょうか?
- Matsumoto
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2011年に会社を辞めてフリーランスになったときに、仕事のあてがなくお金に困ったことがきっかけです。
このままではお金が増える見込みがないという状況で、貯金をいかにして減らさないかということを考えたときに、「とりあえず節約するしかない」と思いました。
そうして節約生活を送る中で身につけたコツや考え方を、『ノマド的節約術』として記事にし始めました。 - Akaki
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そんな経緯があったんですね。
『ノマド的節約術』の記事を読ませていただくと、実体験を交えながらわかりやすい言葉で解説されていて、お金に詳しくない私でも本当に読みやすいと感じます。
記事を制作するうえで、どんなことに気をつけていらっしゃるのでしょうか? - Matsumoto
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記事を制作する上では、どんな言葉を使うかということに気をつけています。
実は、サイトを立ち上げた当初は、恥ずかしながら言葉そのものについてほとんど何も考えていませんでした。
ですが、記事を書き続けていくうちに、言葉の使い方ひとつで読者が記事から受ける印象が変わるということが肌感覚でわかるようになってきました。
それがわかったのは、記事を読んでくださった方のSNSなどの投稿です。
「この説明がわかりやすかった」「優しい口調なので読んで安心する」そういった感想を目にするたびに、言葉は大切に使わないといけないということがわかってきたんです。それからは、「優しい言葉を使って、相手に不快な気持ちを与えないように」という意識をもって執筆するようになりました。
- Akaki
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なぜ文賢を導入されたのでしょうか?
- Matsumoto
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「時間を節約したかった」ということが大きな理由です。
僕は今、自分で記事を執筆するだけでなく、ライターさんの記事の編集もしています。
そんな中、ライターさんが増えてきたことで、編集やフィードバックの量が増えてしまい、自分で記事を執筆する時間がなくなってきたんです。
そこで、編集やフィードバックにかかる時間をなんとか減らせないかと考え、文賢を導入することにしたんです。ライターさんには、記事を書いたら文賢のチェックを通してから納品してもらっていますし、僕自身も記事を執筆するときに必ず文賢に通しています。
文賢のおかげで「時間の余裕」が生まれ、経営のアイデアも生まれた。
- Akaki
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ライターさんに文賢を使ってもらうようになって、松本さんの編集やフィードバックにかかる時間は減りましたか?
- Matsumoto
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導入前と比べると、僕が編集したりフィードバックしたりする時間は減りました。
1記事ごとの確認時間が短くなったので、その分、いろいろな人の記事に目を通せるようになりました。ライターさんには、文賢を使って自分自身で文章を確認してもらい、それを反映して・・・ということを繰り返してもらっています。
ですから、執筆を重ねるごとに自分のクセを知り、文章がよくなっていると思います。
また、各人の執筆のスピードが上がり、書ける記事の幅も広がって、メンバーの成長を感じています。ちなみに、ライターさんだけでなく、編集担当の方も文賢を使っています。
文賢には便利な機能がたくさんあり、どんどん機能がバージョンアップしていくので助かっているそうです。
たとえば、「まず最初に」のような、つい使いがちな重複表現を指摘してくれて、「よく忘れてしまう視点に気付けるので助かる!」と言っていました。 - Akaki
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文賢の導入がライターさんや編集者さんのスキルアップにもつながっているんですね。
一方で、松本さん自身にも何か変化はありましたか? - Matsumoto
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記事に目を通す時間が短縮できたことで、自分が本当にやりたいことをもっとできるようになったというのが大きいです。
文章のチェックやフィードバックって、結構作業的なところがありますよね。
そういったことに時間を使いすぎると、経営者として経営方針や企画を考える時間がとれなくなってしまい、だんだん心に余裕をなくしてしまうんです。文賢で作業時間が減ることで自由に使える時間が増えて、アイデアが広がるきっかけになっていると実感しています。
読み手が自分で考え、行動するきっかけになる言葉を紡いでいく。
- Akaki
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文賢を使うことで時間に余裕が生まれ、経営もサポートするような存在になっているとしたら、本当にうれしいです。
ところで、松本さんは日々、サイトの運営を通して言葉と向き合ってらっしゃいますが、そのときに一番大切にしていることは何でしょうか? - Matsumoto
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強すぎる言葉を使わないように気をつけています。
- Akaki
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強すぎる言葉を使わない・・・?
- Matsumoto
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はい。
たとえば、何かの情報を伝える際、あまり強く断定しないようにしたり、強く押しつけたりしないようにしています。たとえば、答えがひとつしかないように思えることであっても、視点を変えれば、ほかに答えが見つかるかもしれません。
もし、僕が「これはこうだ」と断定してしまうと、その人が新たな答えに出会う機会を奪ってしまうことにつながりかねません。
だから、強すぎる言葉を使わないようにしているんです。さらにいえば、記事を読んで行動するかどうかは、読み手自身に決めてもらうのが大切だと僕は思っています。
読んだ人が自分で考えて行動できるようにしたいので、「絶対こうですよ」というのは、よっぽどのことでなければ言わないようにしています。僕は、考えるきっかけをつくり、行動を後押しできる言葉を紡いでいきたい。
これは、ライターさんへのフィードバックを行うときも一緒です。 - Akaki
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文賢も、ユーザーを説得するのではなく、いろいろな視点を提案して、自分で考えてもらうことを大切にしているので、松本さんのお考えと共通点があると感じました。
- Matsumoto
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言葉は使い方を誤ると、人を苦しめる「呪い」になってしまうけれど、その反面、人にポジティブな変化をもたらす「愛」にもなります。
私が人と話したり、SNSを見たりして思うのは、他人にネガティブなことを言われ続けて自信を失っている人が多いんじゃないかということです。
でも、人にはそれぞれ良い面が絶対にあります。
だから、僕はいろいろな人たちの良い面を見つけ、ポジティブな言葉を伝えることを意識しています。 - Akaki
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とても素敵だと思います。 それでは最後に、文賢へのメッセージをお願いします。
- Matsumoto
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文賢は、自分たちにない視点を与えてくれるツールです。 「これはこうだ」と断言するのではなく、「これはこうではないですか?」と優しく寄り添ってくれる。 その視点こそ、ユーザーへの愛が成せる視点だなあと思います。
- Akaki
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松本さん、本日はありがとうございました!
- Matsumoto
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こちらこそ、ありがとうございました!
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