Photography by Ryutaro Miyamoto / BUNKEN
Interviewed on Jan 2019
使った後の効果
人が見逃す表記ミスを文賢に発見してもらおうと思った。
- Akaki
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今回は、株式会社ニッセンライフ マーケティング部の冨さんにお話を伺います。
ニッセンライフさんは保険代理店として、生命保険や損害保険などを取り扱っていらっしゃるんですよね。冨さんご自身は現在、どのようなお仕事を担当されているのでしょうか。
- Tomi
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私の担当は、ニッセンライフの保険比較総合サイト『Will Navi』の運営です。
『Will Navi』では、保険やお金に関する知識を解説する『保険のほ』という記事コンテンツを公開しています。
私は、社内外のライターさんが書いた『保険のほ』の原稿を編集する仕事をしています。 - Akaki
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『保険のほ』は、2019年9月にオープンしたばかりだそうですね。
保険や年金、税金など難しいイメージのあるテーマが、とてもわかりやすく解説されていると感じました。文賢はどのようなきっかけで導入してくださったのでしょうか?
- Tomi
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「『保険のほ』の表記ルールのチェックを少しでも効率よくできないか?」と考えたのが、文賢を導入したきっかけです。
『保険のほ』はお金に関わる内容を発信しているので、万が一にも間違った情報を伝えてしまっては大変です。
そのため、メディアの表記ルールが細かく決まっています。
専門用語の説明では決められた表現を使わないといけなかったり、保険会社さんごとに表記規定があったりするんです。たとえば、「けが」という言葉。
カタカナで「ケガ」と表記するのか、漢字で「怪我」と表記するのか、保険会社さんによって規定が異なります。
これら多くのルールをすべて目視で確認するのは時間がかかり、非常に大変な作業でした。また、人間の目で確認すると、どうしても抜け漏れが出てくるんです。
何度見直しても、あとから間違いが見つかることも多々あって・・・。
でも、ツールを使ってチェックできれば、見逃しが少なくなるんじゃないかと思っていたんです。そんなときに、部長が「文賢というツールがあるぞ!」と教えてくました。
- Akaki
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部長さんが文賢を見つけてくださったんですね!
- Tomi
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部長自身も、社外に公開する文書や資料など、あらゆる文章を確認しなければならない立場なので、文章の確認作業をなんとか効率化できないかと考えていたようです。
それで、「文章」「校正」「ツール」というようなキーワードで検索して見つけたのが文賢でした。「どこの会社が作ったツールなんだろう?」と思って調べてみたら、ニッセンライフと同じく京都に本社があるウェブライダーさんだと知りました。
偶然にも、私の上司が『沈黙のWebマーケティング』と『沈黙のWebライティング』(※ウェブライダー代表の松尾茂起が執筆した書籍)を読み、ウェブライダーさんのことを知っていたこともあり、文賢の導入がとんとん拍子で決まったんです。
- Akaki
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書籍の沈黙シリーズも読んでいただき、とても光栄です!
文賢には、『沈黙のWebライティング』で語られているライティングのノウハウも詰まっているんです。
ライターへのフィードバックも減った。
- Akaki
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実際に文賢を使ってみて、文章確認の作業に変化はありましたか?
- Tomi
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はい!
「辞書機能」で表記ルールを登録したので、初歩的な表記ミスが減り、編集作業がかなりラクになりました!文賢導入後は、執筆や編集の各フローで、文賢による文章チェックを徹底しています。
まず、ライターさんが書いた文章を自ら文賢でチェックしてもらいます。
そして、編集者である私がもう一度文賢を使いながら編集作業をおこないます。
さらに、部長がもう一度文賢で文章を確認するという流れです。ライターさん本人にも文賢を使ってもらうことで、表記ミスはライターさん自身が気づいて修正できるようになりました。
編集者の立場としては、表記ルールといった細かなチェックが大幅に減った分、コンテンツの中身そのものの確認に集中できるようになったのが本当にありがたいですね。
中身が詳しく、正しく書かれているかどうかをしっかりとチェックできるので、コンテンツの質も高まっていると感じています。 - Akaki
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嬉しいお言葉をくださり、本当にありがとうございます。
ライターさんが文賢を使うようになったことで、ライターさんへのフィードバックも変わりましたか? - Tomi
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そうですね。
文賢のおかげで、ライターさん一人ひとりのクセがわかり、それを相手に伝えやすくなりました。たとえば、「50文字以上の文章なのに、読点がありません。読みづらくないか確認してください」という指摘がとても役立っています。
何度も文章を読み返していると、無意識のうちに文章に区切りを入れて読んでしまいがちです。
そのため、文章が長くなっていることに気づけないことがあったのですが、文賢が指摘してくれるので助かっています。人間ではなく、機械が指摘してくれるので、フィードバックを受ける側も、「文賢が指摘しているなら」と素直に受け取れるようです。
私自身も、文賢が一緒に確認してくれるおかげで、自信をもってライターさんにフィードバックを伝えられるようになりました。また、フィードバックの時間も短縮できています。
文賢を導入するまでは、約10名のライターさん一人ひとりに個別でフィードバックしていました。
すると、同じ内容のフィードバックを、別の人に何度もしなければならないことが度々起こってしまいました。
でも、文賢の「辞書機能」を使えば、表記ルールや気をつけてほしいポイントを共有できるので、効率化が進んでいます。
今後はメディアを越えて文賢を活用したい。
- Akaki
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辞書機能が活躍しているんですね!
文賢の辞書は、メディアごとにカスタマイズして使えるのが魅力なんです。ニッセンライフさまの表記ルールを登録する際、辞書の登録は大変ではなかったですか?
- Tomi
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CSVファイルのインポート機能を使って、一括で登録できました!
CSVエクスポートボタンからファイルをダウンロードして、そのフォーマットにあわせて入れていくだけなので、登録は簡単ですね。また、後から追加したい言葉が出てきたときには、一つずつ新規登録できるのも便利でした。
- Akaki
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辞書機能を活用いただけているようで、とても嬉しいです。
ちなみに、「アドバイス」の機能はお使いでしょうか?
実は「アドバイス」機能が2019年10月にアップデートされて、「わかりやすさのチェックリスト」に加えて「公に発信する際に注意すべきチェックリスト」が増えたんです。
また、チェックリストをカテゴリ別にカスタマイズできるようになったので、ぜひご活用いただきたいです。 - Tomi
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そうなんですね。
たしかに、ライターさんによく伝える内容がたくさんあるので、それらを登録するといいかもしれませんね。ニッセンライフが「アドバイス」機能のチェックリストをカスタマイズするとしたら、「断定的な表現を使っていませんか?」という項目を追加できそうです。
偏った視点で「これがよくない」などと決めつけずに、配慮のある文章になっているかどうかをチェックしたいですね。 - Akaki
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文賢をどんどんカスタマイズしていただければと思います。
最後に、文賢へのメッセージをお願いします。 - Tomi
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メディアのルールを統一して、クオリティを保つのに、文賢はとても役立っています。
現在、ニッセンライフでは『Will Navi』やコーポレートサイトなどのメディアごとにルールが異なっているので、ゆくゆくはメディアを越えて文賢を導入するのが理想ですね。もし新たに機能が追加されるとしたら・・・とても難しいとは思いますが、「この話の流れはおかしいのでは?」と構成まで指摘してくれるようになると嬉しいです(笑)
- Akaki
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それはいつか実現したい機能ですね・・・!
開発陣にも伝えます。冨さん、本日は本当にありがとうございました!
- Tomi
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こちらこそ、ありがとうございました。
人を想うこと
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